和棉の芽が出て来ました。

本葉が2、3出て来たら畑に植え付けます。

大きくなって蕾がたくさん付いて、オクラの花に似た黄色の花が咲きます。

1日で花は萎んでしまいます。

綿は肥料、水が大好き。

太陽の光を浴びて、グングン伸びて花の後に、やがて実が付きます。

 

 

 

 

実が熟して茶色になり、ある日、パッと割れて白い綿が表れます。本当に不思議です。

 

そのまま気がつかずにいると

綿は風に飛ばされたり、雨に打たれ汚れて使えなくなってしまいます。

 

見つけたら早く収穫します。

収穫の時が一番嬉しい時です。ゴミを一緒に入れないようにカゴに入れます。

収穫した綿は、天気のいい日に干します。ふっくら、ふわふわの綿になります。

 

でも、その中には種がたくさん入っています。種を取ると、3分の1位になってしまいます。

収穫した綿を隙間に入れて、持ち手を回すと不思議な事に種だけ手前にパラパラ落ちてきます。

種を取った棉はゴミを取り綿打ちに出します。

ゴミ取りのひと手間、でもこれをしないと出来上がった綿の中にゴミが‥

綿打ちをして、空気がいっぱい入った綿は丸めてよりこにします。

 

 

これから糸紡ぎです。根気よく、慌てず、少しずつ糸ができていきます。

よりこを左手に待ち、糸車をゆっくり回し糸にしていきます。

慣れるとはやく回しても大丈夫ですが、最初は直ぐに切れてしまいます。

 

糸が沢山できたら、鍋で蒸しより留めをして、枷にします。


木綿の糸が出来上がりました。

カセにしてから、草木染めにします。なかなか思った色にできませんが、それもまたおもしろいです。

左から、せんだん草、くちなしのみ、マリーゴールドの花、桜の紅葉葉、藍の1回染め、びわの葉で染めました。どれも身近な植物です。

綿を作ることの感動から・・唄まで。

整経の準備。枠に必要な長さの糸(経糸)を巻いています。

この後、整経を行います。

ちきりに巻いた糸に綜絖を作ります。ひとつできたら反対側もします。

そしてやっと機上げ(織り機にかける)です。

糸飾りが終わったら、やっと機上げできます。

いざ、織始めようと思っても上糸とした糸がきちんと交差していなかったり、かざりが長かったり、トラブル続出。なかなかうまくいきません。

 

スムーズにシャトルが上と下の糸の間を、走るようになると、ホッと一息!  肩が凝ります。

手織機(高機)で織ります。着尺丈で14~16m位の長さです。早い人は3日で織り上げてしまうそうです。私はとてもそんなに早く出来ません。

 

慣れてくると、リズムに乗ってシュッ、トントンと気持ち良く織る事ができます。

 

トラブルも起きます。そんな時はちょっと休憩して心に余裕を持ってから、始めます。(笑)